コラム
Column
2023.08.30
外壁塗装でバルコニーはどうするの?防水対策を一緒に行うメリットとは
外壁塗装の際、バルコニーはどんな工事をするのか?そもそも見積に含まれているのか?わからない事が多いですよね。バルコニーの壁は外壁塗装、床は防水対策を一緒に行うのがおすすめです。
今回はバルコニー床の防水工事が必要な理由と費用を抑えるコツを解説します。
バルコニーの床は防水対策が必要
バルコニーの壁は、外壁と同じ扱いですから通常は見積に含まれています。ただし、床については壁とは別の塗料、別の施工方法のため、見積に追加してもらう必要があります。
バルコニー床のメンテナンスが必要な理由
バルコニーの床は塗装、またはシートによって防水処理がされています。戸建ての場合は主に防水保護塗料によって表面をしっかりと保護し、水の侵入を防いでいます。しかし塗料による塗膜は経年劣化が避けられません。
外壁塗装と同時にバルコニーの防水工事をするのがおすすめ
バルコニー床の防水塗料の耐用年数は、塗料の種類にもよりますが一般的に5年〜10年と言われており、外壁塗装のメンテナンス期間とかぶります。そのため、同じタイミングで業者に診断してもらう事で、工事を一緒に行う事が可能です。
別々に行う場合、通常、バルコニー床の工事では足場を設置しませんので、室内を職人さんが通って作業する場合もあります。
現場調査などの立会いも別々に行うよりも、外壁塗装と同じタイミングの方が利便性が高いと言えるでしょう。
バルコニー床のメンテナンスをしなかった場合のデメリットとは
洗濯などでこまめにバルコニーに出る場合には、劣化に気づきやすいですが、あまり使ってない場合には、傷んできたことに気がつくのが遅くなる場合もあります。
また、使ってないからいいやとメンテナンスを後回しにするのはおすすめできません。以下でメンテナンスをしなかった場合のデメリットを見ていきましょう。
劣化が進み雨漏りや室内への影響がある
バルコニーの床は、雨や紫外線にさらされています。塗料の劣化の3大要因は紫外線、太陽光からの熱、水なので、床の表面を保護している防水塗料も劣化が避けらせません。
この劣化を放置すると、ひび割れや塗膜の剥がれが起こり、内部へと水が染み込み雨漏りや木材の湿気へと繋がります。
防水層からやり直す防水工事が必要となり費用が大きくなる
バルコニーの床の構成は下地の上に「防水層」を作りその表面を「トップコート」で保護してあります。このトップコートを定期的に塗り直す事で、防水層を守ります。
長くメンテナンスをしなかったことでトップコートが剥がれ、防水層まで劣化が進んでしまった場合には、防水層からやり直す必要があり、費用が大きくなってしまいます。
バルコニー床の防水対策工事の種類
防水対策には大きく2つあり、防水工事と呼ばれる防水層を作り直す工事と表面の保護をするトップコート塗装工事があります。
防水工事
床の防水層からやり直す工事です。主に以下の3種類の施工方法があります。
ウレタン防水
液状のウレタン樹脂を複数回重ね塗りします。液状のため下地の形状が複雑な場合にもよく馴染み継ぎ目のない防水層を形成可能です。
比較的安価で、別の防水材が下地にあっても施工が可能です。主な工法は、工期が早くすむ密着工法、すでに雨漏りがあり下地が水分を含んでいる時には通気緩衝工法を選択すると良いでしょう。
シート防水
塩化ビニールや合成ゴムのシートを貼って防水層を作る工法です。広い面積を一度に防水処理ができるため、マンションやアパートの屋上で採用される事が多いです。
耐久性もあり前回の防水工事の種類を問わないメリットがありますが、形状がシートのため、下地が平らでない場所など複雑な形状には不向きです。
FRP防水
FRPとは繊維強化プラスチックという素材で、ガラス繊維などの強化材で補強されたプラスチックです。強度、耐久性、耐水性、成形性に優れ、身近なものだとバスタブに使用されていて軽く丈夫で防水性が高く、近年の戸建てのバルコニー床に多く採用されている施工です。
雨水の侵入を防ぎ、且つ高い強度をもつため、歩いたり荷物を置いたりするバルコニー床には最適な素材です。ただし、伸縮性が低いので地震や木造住宅の木材の伸縮でヒビが入ることがあります。
防水保護塗料(トップコート)工事
防水層の表面を保護するトップコートを塗布する工事です。主に以下の2種類の施工方法があります。
FRP防水トップコート
近年の戸建てバルコニー床の主流はFRP防水です。FRP自体はプラスチックですからそのままだと紫外線劣化を起こします。その為、表面を保護するトップコートを定期的に塗布し、防水層を守る必要があります。
その他のトップコート保護塗料
FRP以外の防水にも、適したトップコート塗料があり、劣化を防ぎ、防水層を守るためには定期的な塗布が必要です。
バルコニーの床は早めのメンテナンスで費用を抑えたトップコート塗布工事が可能
外壁塗装の際には、必ずバルコニー床も業者に見積りを頼みましょう。耐用年数から見てもタイミングが合う事と、早めのメンテナンスは防水層からやり直す大掛かりな工事ではなく、費用を抑えた表面を保護するトップコート工事だけで済む大きなメリットがあります。
塗装工事と防水工事は別のものですが、スタジオテツでは、どちらの工事も対応可能です。住まいのメンテナンスはなるべく一度にまとめたいとお考えの方は是非ご相談ください。