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2023.11.21
部分的な外壁塗装はおすすめしない!部分塗装で注意すべきポイントを紹介
「部分的な外壁塗装はおすすめ?」「部分的な外壁塗装が有効な事例はある?」などと気になっていませんか?
部分的な外壁塗装はトータルで見るとコストが高くついたり、仕上がりの色や艶にムラが出るためおすすめしません。施工を行うなら、全体をまとめて塗装してもらう方が満足感のある仕上がりになるでしょう。
本記事では、部分的な外壁塗装はおすすめしない理由や全体塗装とどちらがお得かを紹介していきます。部分的な外壁塗装が有効な事例についてもまとめているため、ぜひ参考にしてみてください。
部分的な外壁塗装はおすすめしない5つの理由
もし外壁塗装を行うなら部分的な塗装はおすすめしません。理由は以下の通りです。
- トータルで見るとコストが高くつく
- 仕上がりの色や艶にムラが出る
- 家全体の劣化を抑えられない
- 一部だけの外壁塗装でもそれなりに工期がかかる
- 今後メンテナンスを行う際の計画が立てづらい
それぞれ詳しく解説します。
トータルで見るとコストが高くつく
一見、部分塗装は全体塗装に比べて初期費用が安いように思えますが、長期目線で見ると損する可能性があります。部分塗装は時間が経つにつれて他の部分も劣化し、結局は何度も塗り直しが必要になることが多いです。
結果、トータルのコストは全体塗装を行った場合よりも高くなります。また、部分塗装は外観の均一性を損なうため、最終的に全体塗装への移行が必要になり、余計な出費を招くことになるのです。
仕上がりの色や艶にムラが出る
部分塗装の大きな問題の一つは、仕上がりの色や艶にムラが生じやすいことです。新しく塗装した部分と既存の塗装部分との間で、色や艶の違いが目立ちます。
ムラが出る原因は日光による退色や塗料の経年劣化であり、特に日当たりの良い面とそうでない面で色の差が顕著に出ます。ムラは外壁の美観を大きく損なうため、特に外観を重視する場合には避けたい問題です。
一方、全体塗装では色の不均一性を避けられます。
家全体の劣化を抑えられない
部分塗装では特定の劣化した部分にのみ焦点を当てるため、家全体の劣化を抑えられません。外壁の劣化は一部分だけでなく、全体的に進行することが一般的です。
したがって、部分塗装では未塗装の部分の劣化が進行し続け、結果的に全体的なメンテナンスの必要性が高まります。劣化の進行は、特に気候や環境の影響を受けやすい地域において顕著に出るため注意が必要です。
全体塗装を行えば、外壁全体の劣化を均等に防げます。
一部だけの外壁塗装でもそれなりに工期がかかる
部分塗装は全体塗装に比べて工期が短いと思われがちですが、実際にはそれなりの時間がかかります。塗装作業自体は短時間で済みますが、準備作業や塗料の乾燥時間、後片付けなどを含めると予想以上に日数が必要です。
また、部分塗装の場合は塗装する範囲を正確に区切る必要があるため、追加の時間を要する場合もあります。さらに、塗装する範囲の周囲を保護するための養生作業が必要になり、工期を延ばす一因となってしまうため注意が必要です。
今後メンテナンスを行う際の計画が立てづらい
部分塗装を行うと、将来的なメンテナンス計画を立てにくくなります。部分塗装は一時的な解決策であり、全体の塗装状態が不均一になるため、次にいつどの部分を塗り直すべきか判断が難しくなるのです。
効率的なメンテナンススケジュールの策定が困難になり、結果として外壁の寿命を短くしてしまう可能性があります。また、部分塗装を繰り返せば外壁全体の状態が不均一になり、最終的には全体の塗り替えが必要になるため注意が必要です。
部分的な外壁塗装と全体塗装の比較
ここでは、部分的な塗装と全体的な塗装とでかかる工期やコストを比較していきます。以下、表にて違いをまとめました。
部分塗装 | 全体塗装 | |
工期 | 工期は短めだが、塗装する範囲の養生や準備作業に時間がかかる場合もある | 工期は部分塗装に比べて長くなるが、一度の工事で全体が完了する |
かかるコスト | 初期費用は低いが長期的に見るとトータルコストは高くなる | 初期費用は高いですが、長期的に見るとトータルコストは抑えられる |
仕上がり | 新旧の塗装部分の色や艶の違いが目立ち、外観の均一性が損なわれる | 仕上がりの均一性が保たれ、美観を損なうことが少ない |
劣化防止効果 | 特定の劣化した部分のみを対処するため、家全体の劣化を防ぐことはできない | 外壁全体の劣化を均等に防げて、全体的な耐久性が向上 |
メンテナンス計画 | 一時的な解決策で、将来的なメンテナンス計画が立てにくい | 長期的なメンテナンス計画が立てやすく、外壁の状態を一定に保つことが可能 |
部分塗装は初期費用が低いというメリットがありますが、長期的な視点で考えると、全体塗装の方が経済的かつ効果的です。したがって、外壁塗装を検討する際には長期的なメリットを考慮して、全体塗装を検討してみてください。
外壁塗装を業者に依頼したいとお考えでしたら、塗装専門の会社「Studio テツ」に1度ご相談ください。家の全体塗装作業を適正価格にて行います。
部分的な外壁塗装が有効な事例
家の状態によっては、部分的な外壁塗装が有効な場合もあります。事例をまとめると以下の通りです。
- 築年数が浅い家の一部分が劣化している
- 数年後に外壁の張り替えを予定している
- 全体の塗装から間もない
- 特定の箇所だけが劣化している
それぞれ詳しく解説します。
築年数が浅い家の一部分が劣化している
築年数が浅い家では、全体的な外壁の状態はまだ良好です。しかし、特定の部分が直射日光に当たっていたり雨水が直接当たる面であれば早期に劣化する恐れもあります。
この場合、部分塗装は効果的な選択肢となります。全体的な外壁の状態がまだ良好であるため、部分的なメンテナンスで外壁の寿命を延ばすことも可能です。
数年後に外壁の張り替えを予定している
外壁の全面的な張り替えや大規模なリノベーションを数年以内に計画している場合、部分塗装は一時的な解決策として有効です。部分塗装によって外壁の見た目を一時的に改善し、大規模な工事までの間、外壁を適切な状態に保てます。
さらに、全体的な外観を維持しつつ、将来必要になるかもしれない大規模なメンテナンスに備えることも可能です。
全体の塗装から間もない
外壁全体の塗装を行ってからそれほど時間が経っていない場合、一部分のみが特定の原因で劣化する場合があります。例えば、機械的な損傷や特定の環境要因によるものです。
もし再度の全体塗装を行うほど日が立っていないなら、部分塗装は有効な選択です。全体的な外壁の状態がまだ新しく、部分塗装によって劣化した部分のみを修復すれば、外壁全体の寿命を延ばせます。
特定の箇所だけが劣化している
外壁の中で特定の箇所だけが劣化している場合、部分塗装は有効な対策となります。例えば、水漏れや機械的なダメージによるもので劣化することは多いです。
劣化している箇所以外の全体的な外壁の状態が良好であれば、部分塗装によって効果的に問題を解決できます。部分塗装であれば必要最小限の修復で外壁を保護し、全体の外観を維持することが可能です。
まとめ
部分的な外壁塗装は、特定の状況下で非常に有効な選択肢となります。ただし、トータルで見るとコストが高くついたり、仕上がりの色や艶にムラが出るためおすすめしません。
外壁塗装を検討する際には長期的なメリットを考慮して、全体塗装も一緒に検討することが大切です。本記事を参考に、ぜひ部分塗装を行うか全体塗装を行うか決めてみてください。