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2025.06.19
雨樋交換の費用相場は?外壁塗装との同時施工がおすすめな理由も解説

雨樋は、屋根に降りかかった雨水を受け止めて流すための装置です。雨樋がないと外壁に雨が流れ込んでしまい、壁や柱、建物の劣化につながります。
雨樋は風雨にさらされており、雨や風で傷むため、定期的な点検やメンテナンス、交換が必要です。この記事では、雨樋を交換する場合の費用相場について解説します。
雨樋交換は外壁塗装のメンテナンスと同時に行うのがおすすめです。その理由についても解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
雨樋はなぜ必要?
雨樋とは、屋根に落ちた雨などの水を受け止め、地面へと流すための装置です。
屋根にかかった水がそのまま外壁に流れ込むのを防ぐ働きがあり、雨や水によって外壁が傷むのを防ぐ作用があります。また、雨垂れによる音を防ぐ効果もあります。
1階部分と2階部分にそれぞれ屋根がある場合、2階部分に落ちた雨水がそのまま1階部分の屋根に落ちるのを防ぐのにも効果的です。
雨樋がひび割れている、金具が錆びている、つなぎ目がずれているといった劣化症状が見られた場合には、早めに修理することが重要です。
雨樋の劣化を放置するリスク
雨樋の劣化を放置すると、雨漏りや騒音の原因となるほか、落下のリスクもあるため危険です。雨樋の劣化を放置することで起こる可能性のある、以下のリスクについて解説します。
- 外壁や基礎を劣化させる
- 雨漏りの原因となる
- 騒音の原因となる
- 落下する可能性がある
外壁や基礎を劣化させる
雨樋の劣化を放置していると、劣化した部分から水が漏れ出し、外壁に直接かかってしまいます。外壁に水がかかり続けると水が染み込んでいき、劣化を招く恐れがあります。
また、雨が直接地面に落ちることで泥跳ねが起き、基礎部分を濡らしたり汚したりするため注意が必要です。それが続くと基礎部分も劣化してしまい、建物全体の劣化につながります。
雨漏りの原因となる
雨樋が外れたまま放置すると、屋根や外壁に雨水が染み込みやすくなり、雨漏りの原因となってしまいます。
雨漏りを放置していると屋根や壁、柱が劣化していき、建物全体が弱くなってしまうため、雨樋がずれたり外れたりした場合は放置せず修理することが重要です。
騒音の原因となる
雨樋の劣化の放置によって、騒音につながる可能性もあります。雨水が当たる箇所によっては大きな音を立てることがあり、騒音の原因となります。
自分の家では気にならなくても、音が響いて近所迷惑になり、トラブルやクレームに発展する可能性があるため、音が気にならなくても雨樋が劣化していたら対策することが重要です。
落下する可能性がある
雨樋がずれたり外れたり、金具が錆びたりすることによって、雨樋そのものが落ちてくる可能性があり危険です。
壁に当たって傷をつけたり、屋根の下に置いてあるもの(室外機や植木、車など)に傷がつく可能性があります。タイミングによっては人に当たってしまうことも考えられるため、落下を避けるためにも修理が必要です。
雨樋交換の費用の決め手と相場

雨樋交換の費用は、交換する面積や雨樋の材質、形状、足場の有無によって異なります。それぞれの費用相場について解説します。
雨樋を交換する面積
雨樋の一部や全部を交換する場合、交換する面積によって料金が変動します。
1mあたり、3,000円〜5,000円程度が相場です。ただし、金具も交換する場合はその分の料金が加算されるため、1mあたり1万〜3万円程度になることもあります。
雨樋の材質
雨樋の材質によっても料金が変動します。材質ごとの相場は以下の通りです。
- 塩化ビニル製:約2,000円~4,000円/m
- ガルバリウム鋼板製:約3,000円~6,000円/m
- 銅製:約7,000円~10,000円/m
雨樋の形状
雨樋には丸型(半円型)、角型といった形状があり、形状も費用の決め手の1つです。
また、雨樋を取り付ける位置によっても費用が異なる場合があります。屋根に沿うようにして横向きに取り付ける横樋、壁に沿うようにして縦に取り付ける竪樋、横樋と竪樋をつなぐ集水器とがあり、どの部分を交換するかによって費用が決められます。
足場設置の有無
雨樋の修理や交換を行う位置によって、足場が必要になる場合もあります。
その場合は、足場費用が別途加算されます。
雨樋交換のサイン
雨樋は、以下のような劣化症状が見られたら交換を検討しましょう。
- 劣化、破損、変形が目視で確認できる
- 欠落している箇所がある
- 大きな割れが生じている
また、雨樋の寿命は20年程度とされています。大きな破損や劣化が見られなくても、長年メンテナンスや交換をしていない場合は業者に相談して、点検してみることをおすすめします。
外壁塗装業者に雨樋交換を頼むメリット
雨樋交換をDIYで行うことも可能ですが、高所の場合は危険が伴うため、できるだけ業者に任せるのがおすすめです。また、自分でやって失敗した場合、かえって費用が高くなってしまう可能性もあります。
雨樋の交換を業者に依頼する際は、外壁塗装業者に依頼して「外壁塗装と雨樋交換の同時施工」をするのがおすすめです。外壁も経年劣化で傷みが生じている可能性もあるため、雨樋と一緒にメンテナンスしてもらうようにしましょう。
雨樋交換と外壁のメンテナンスの両方を外壁塗装業者に依頼することで、以下のメリットが期待できます。
- トータルの費用を節約できる
- 工期を短縮できる
- 色やデザインを雨樋と外壁で揃えて美観を向上できる
外壁塗装にも雨樋交換にも高所作業のための「足場」が必要になるケースが多く、これらを別々に行うと足場代が二重にかかります。しかし、同時に施工すれば足場の設置・解体が一度で済むため、トータルの費用を節約できる点がメリットです。
まとめ
雨樋の劣化を放置していると、建物自体の劣化や騒音、落下などのリスクがあります。雨樋に大きな破損や劣化、歪み、割れなどが生じていたら、交換を検討するようにしましょう。
雨樋の交換をする際は、外壁塗装業者に依頼し、外壁塗装と同時に行うのがおすすめです。
雨樋ならびに外壁塗装のメンテナンスをご検討の場合は、ぜひStudioテツにお問い合わせください。Studioテツは、千葉県にある塗装店です。外壁塗装や屋根塗装、防水工事、各種リフォームなどを承っています。ぜひお気軽にご相談ください。