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2025.10.23

外壁塗装に火災保険が使える条件とは?申請の6ステップと見落としがちな注意点

外壁の塗装工事、少しでも費用を抑えたい。そんなときに気になるのが「火災保険が使える」という話。実は一定の条件を満たせば、自然災害による外壁の損傷は火災保険の補償対象になる場合があります。ただし経年劣化は対象外とされるため、申請には注意が必要です。


この記事では、保険が使えるケースと使えないケースの違い、申請の手順や必要な書類、悪質業者を避けるポイントまで、初めての方にもわかりやすく解説します。

目次

火災保険で外壁塗装は本当にできる?適用条件を徹底解説

外壁塗装に火災保険を使えるかどうかは、「自然災害による損傷かどうか」が大きな分かれ目です。

どんな自然災害なら外壁塗装に火災保険が使えるの?

火災保険は火災だけでなく「風災」「雹災(ひょうさい)」「雪災」などの自然災害による被害も補償の対象になります。たとえば、台風や突風で飛来物がぶつかり、外壁にひびが入ったり塗装が剥がれたりした場合は、火災保険の対象となる事例です。大粒の雹によって外壁に傷がついたケースや、豪雪で外壁が破損したケースも対象になることがあります。

一方で、地震・噴火・津波による損害は火災保険では補償されず、地震保険の管轄です。風や雪の災害と混同しやすいため注意が必要です。

自然災害による損傷であっても、「いつ、どの災害で壊れたのか」を証明できることが大切です。申請の際は、被害の発生日や状況をできるだけ具体的に記録しておきましょう。

免責金額や支払い基準は保険で違う!「20万円以上」などの条件に注意

火災保険を使って外壁塗装の費用を補償してもらえるかどうかは、契約内容によって大きく左右されます。特に注意したいのが「支払い条件」「免責金額」です。

たとえば、損害額が20万円以上でなければ保険金が支払われないといった条件が設けられているケースもあります。あらかじめ自己負担額が差し引かれる「免責方式」の商品もあるので、支払い条件や免責金額を確認しておきましょう。

出典:損害保険ジャパン株式会社|特約火災保険 住宅金融支援機構特約火災保険

経年劣化は対象外!火災保険が使えない典型例とは

火災保険は突発的な自然災害による損傷を補償するものであり、年月をかけて進行する劣化には適用されません。たとえば、日差しによる外壁塗装の色あせ、外壁の継ぎ目を埋める目地材(コーキング・シーリング)の痩せやひび割れ、古い塗膜が粉状になり手につくチョーキング現象などは、すべて経年劣化と見なされます。

このような劣化は自然災害が原因ではなく、通常の使用に伴う老朽化と判断され、保険金の支払い対象にはなりません。定期的なメンテナンスや塗り替えが必要なタイミングとして捉えましょう。

出典:株式会社Studioテツ|外壁塗装を行う時期の目安とは?塗装のタイミングと最適な季節を紹介

申請前に要確認!火災保険が外壁塗装に使える3つの条件

火災保険で外壁塗装の費用を補償してもらうには、以下の3つの条件をすべて満たしている必要があります。

  • 自然災害による損傷であること
    経年劣化や老朽化による傷みは対象外です。台風や雹など、突発的な自然災害が原因で外壁が破損した場合のみ、補償の対象となります。
  • 被害発生から3年以内に申請すること
    火災保険には保険法により、被害発生から3年間という請求期限があります。時間が経つと原因の特定が難しくなり、保険金が下りないこともあるため、早めの申請が大切です。
  • 修理費用が支払い条件や免責金額を上回っていること
    契約内容により「20万円以上の被害で支払い対象」などの条件が設定されている場合があります。条件や免責金額を下回る被害では保険金が下りないため、契約内容を確認しておきましょう。

出典:e-Gov法令検索|保険法

外壁塗装で火災保険を使うときの正しい申請手順と注意点

火災保険の補償対象となる損害が確認できたら、次に気になるのは「どうやって申請するの?」という手続きです。手順を間違えると保険金が下りなかったり、必要以上に時間がかかったりすることもあります。

ここでは、申請から支払いまでの流れ、必要な書類、審査で重視されるポイント、注意すべき業者の特徴など、順を追って解説します。

外壁塗装で火災保険を申請する6つの手順

火災保険の申請にはいくつかのステップがありますが、基本は以下の6つです。

  1. 被害箇所の撮影
    外壁に破損が見つかったら、まずは被害の状態を写真に残しましょう。外壁の全体、損傷部分の接写、周辺状況などをさまざまな角度から撮影し、可能であれば日付入りの写真を保存しておくと安心です。
  2. 保険会社または代理店へ連絡
    損傷を記録できたら、契約している保険会社や代理店に連絡し、保険申請の意思と被害状況を伝えます。必要な書類や今後の流れについても、このタイミングで確認しましょう。
  3. 修理業者に見積もりを依頼
    保険金請求には、修理費用の見積書が必要です。信頼できる外壁業者に依頼し、見積書を準備しましょう。保険申請に慣れた業者であれば、必要書類のサポートも受けやすくなります。
  4. 必要書類を提出
    保険金請求書や見積書、被害写真など、保険会社が指定する書類をそろえて提出します。書類に不備があると審査が遅れる原因になるため、提出前にしっかり準備しましょう。
  5. 鑑定人による現地調査(必要に応じて)
    保険会社の判断で、損害保険鑑定人が現地を訪れて被害状況を確認するケースがあります。調査前に勝手に修理を始めてしまうと、損傷の確認ができずに申請が通らなくなる可能性があるため注意が必要です。
  6. 保険金の支払いと着工
    審査結果に基づき保険金の支払いが決定し、指定の口座に振り込まれます。入金を確認してから、修理工事を開始するのが一般的です。

出典:東京海上日動火災保険株式会社|【事例有り】火災保険の申請方法・手順を解説!条件や必要書類も

保険金請求で必要な書類リスト

火災保険を申請する際には、書類を正しくそろえることが不可欠です。不備があると審査が遅れる原因になったり、最悪の場合は保険金が下りないこともあります。ここでは、基本的に必要となる書類を一覧でまとめました。内容や提出方法は保険会社によって異なるため、申請前に必ず最新の情報を確認しましょう。

書類の名称内容・注意点
保険金請求書保険会社所定の様式。署名・押印が必要
修理見積書工事業者が作成したもの(明細入り)
被害写真全景・近接・周辺など複数角度から。できれば日付入り
事故状況説明書被害の発生日時・状況・原因などを記載
罹災証明書自治体が発行。風災・水災などで必要になることも
身分証明書・口座情報本人確認書類、通帳のコピーなど

出典:損害保険ジャパン株式会社|保険金のご請求に必要な書類一覧

審査を通すカギは証拠!鑑定人が重視するチェックポイント

火災保険の審査で重要なのは、被害が自然災害によるものと証明できる客観的な証拠です。鑑定人が特に重視するのが写真です。以下のポイントを押さえて、事前に証拠をそろえておくことが申請成功のカギとなります。

  • 撮影のタイミング:損傷を確認したらすぐに撮影しましょう。時間が経つと災害との因果関係が曖昧になります。
  • 撮影対象:建物全体の外観、損傷部分の接写、さらに周辺の被害状況もセットで記録します。
  • 写真の条件:できる限り複数の角度から撮影し、日付が入るよう設定しておくと信頼性が増します。
  • 補修前の状態を保存:補修してしまうと証拠が失われるため、保険会社からの許可が出るまで原状を保ちましょう。

要注意!火災保険悪用をうたう業者の見分け方

火災保険の適用には明確な条件があり、すべてのケースに適用されるわけではありません。「火災保険を使えば自己負担ゼロで外壁塗装できます」と強調する業者には注意が必要です。

以下のポイントを参考に、信頼できる業者を見極めましょう。

  • ホームページに会社概要・実績・有資格者情報が明記されているか
  • 「絶対に保険が下ります」と断言していないか
  • 複数の見積もりを取ることをすすめてくれるか
  • 契約前に丁寧な説明や相談対応があるか

契約を急がせる業者や「今だけ無料」と強引に勧めてくる場合は、一度立ち止まって第三者の意見を聞くことをおすすめします。信頼できる施工会社や保険代理店に相談するのが安心です。

まとめ|外壁塗装に火災保険を使うなら「適用条件の理解」が成功の近道

外壁塗装に火災保険を使えるのは自然災害による損傷に限られます。経年劣化は対象外のため、契約内容や申請条件の確認が大切です。被災時は写真を残し、信頼できる業者と進めることで、無駄な出費を防げます。火災保険を正しく活用して、納得できる外壁塗装を実現しましょう。

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