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2024.05.17
強風で家がミシミシ鳴る原因とは?|家鳴りの対処法について解説
台風の日や風が強い日に、家がミシミシと鳴って不安になったことはありませんか?
家がミシミシと鳴ることを「家鳴り」と呼びます。
家鳴りが起きると、住宅に欠陥があるのではないか、家が倒壊するのではないかと不安になりますよね。ですが、家鳴りは温度や湿度による木材の収縮・膨張によって起きることもあるため、必ずしも欠陥とは言えません。
この記事では、強風で家がミシミシ鳴る原因と対策について解説します。
強風で家がミシミシ鳴る原因
台風の日や風が強い日は、家がミシミシと鳴る「家鳴り」が発生することがあります。
「住宅に欠陥があるのでは?」「このまま倒壊してしまうのでは?」と心配になることもあるでしょう。
家鳴りの原因は、住宅の欠陥だけとは限りません。使用している木材や気温・湿度などによって発生することもあります。家鳴りが発生する以下の原因について解説します。
- 木造住宅に使用している木材
- 気温や湿度による膨張、収縮
- 建物の重心の偏り
- 家の劣化
木造住宅に使用している木材
木造住宅の場合、使用している木材の種類によって家鳴りが発生することがあります。
木造の場合、新築から数年の間は環境に馴染むために膨張や収縮を繰り返す必要があります。そのため、風や気温、湿度によって家鳴りがすることがあるのです。
気温や湿度による膨張、収縮
気温の上昇や下降、湿度によって木材が膨張、伸縮し、家鳴りがすることもあります。その状態で強風が吹くとさらに音が大きくなる可能性がありますが、必ずしも欠陥や倒壊の可能性があるとは限りません。
また、木造ではなくコンクリートも気温や湿度によって膨張、収縮するため、家鳴りがすることがあります。
建物の重心の偏り
建物の重心の偏りも、家鳴りの原因の一つです。壁や家具の配置によっては一箇所に荷重が集中し、重心が偏り家鳴りがすることがあります。
また、備え付けの家具によって負荷が集中し、家鳴りの原因となることがあります。家鳴りがひどい場合は設計士に相談するのも1つの方法です。
家の劣化
住宅に使用している木材の劣化によって、家鳴りがすることもあります。
木材が腐食するとバランスが崩れ、荷重が集中して家鳴りがすることがあります。住み始めてある程度年月が経っている場合は、腐食の可能性もあるので家なりの原因を詳しく調査するのがおすすめです。
強風による家鳴りの対処法
強風で家がミシミシと鳴る音が気になる場合の、以下の対処法について解説します。
- 通気工法を施す
- 外壁の温度と家の中の温度の差を減らす
- 気にしないようにするのも1つの方法
通気工法を施す
1つ目の方法は、家に通気工法を施すことです。通気工法とは、壁や屋根の温度が上がりすぎるのを防ぐため、通気層を設けて空気の通りを良くする工法です。
屋根裏に換気口がある場合は、ゴミなどで詰まっていないか確認してみましょう。
外壁の温度と家の中の温度の差を減らす
外壁の温度と家の中の温度の差を減らすのも、家鳴り対策の1つです。
外壁の温度と家の中の温度に差がありすぎると、家鳴りが発生しやすくなります。
空調やストーブを調節して、外壁と家の中の温度の差を減らすことで家鳴りが落ち着く場合があります。ただし外気温や天候によってはやむを得ない場合もあるので、無理は禁物です。
気にしないようにするのも1つの方法
気にしないようにするというのも1つの方法です。
家鳴りがしたとしても、必ずしも欠陥や倒壊の可能性があるわけではありません。温度差や湿度による収縮や膨張で、家鳴りは避けられない場合もある。
日常に支障をきたすほどの音でなければ、耳栓をするなどして気にしないようにするのも1つの方法です。
強風の家鳴りにはまず原因究明を
家鳴りには、気温や湿度による木材の膨張・伸縮、建物の重心の偏りなど、さまざまな原因が考えられます。
家がミシミシ鳴ったとしても、すぐに倒壊の危険性があるとは言えませんが、重大な欠陥や劣化が生じている可能性もあります。
家鳴りが気になる場合は、まず業者に依頼して原因を究明することが重要です。
まとめ
強風で家がミシミシ鳴るのは、木材の収縮・膨張が原因となっている場合もあるため、必ずしも欠陥や倒壊の可能性があるわけではありません。
ただし、柱が腐食していたり、家の重心が偏っていたりする場合にも家鳴りが発生することがあるため、原因を解明することが重要です。
家鳴りの音が気になる場合は、放置せず専門業者に調査を依頼するようにしましょう。