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2025.03.21
外壁塗装に使われるラジカル塗料とは|メリット・デメリットを解説

ラジカル塗料(ラジカル制御型塗料)は、チョーキング現象の原因であるラジカルを制御する効能のある塗料です。
チョーキング現象とは、外壁を触ったときに手に粉がつく現象のことで、おもに経年変化によって発生します。チョーキング現象は、建物の見た目にも影響するほか、外壁の機能を低下させる恐れもあることから、早めの対策が欠かせません。
そこで、ラジカル塗料を外壁塗装に使用することで、チョーキングの起きやすい白やベージュといった外壁でも、美観を長持ちさせたり、劣化を防いだりする効果が期待できるのです。
この記事では、ラジカル塗料について解説します。ラジカル塗料の成分やメリット・デメリット、費用相場などについて解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
ラジカル塗料(ラジカル制御型塗料)とは

そもそもラジカルとは、塗料を劣化させてしまう因子のことを指す言葉です。このラジカルは、外壁を触ったときに手に粉が付くチョーキング現象の原因でもあり、塗装を劣化させる要因ともいえます。
ラジカルは、「酸化チタン」という物質が紫外線にあたることで発生する物質です。一方で酸化チタンは、ホワイトやクリームなどの色調に必要な顔料のため、どうしても使用する機会が多く、避けられないケースがあります。
そこで登場したのが、ラジカルの発生を抑える成分が含まれている塗料「ラジカル塗料(ラジカル制御型塗料)」です。
ラジカル塗料の成分
ラジカル塗料は、ラジカル制御型酸化チタンと光安定剤が含まれた、チョーキング現象の発生しにくい塗料です。
ラジカル制御型酸化チタンは、ラジカルの発生を抑える効果のある酸化チタンです。ラジカルを漏れ出さないようにするバリアー層があり、ラジカルによるチョーキング現象を抑えられます。
光安定剤とは、ラジカル制御型酸化チタンのバリアーからラジカルが漏れ出した際に、ラジカルを捕らえる効果がある成分です。
この2つの成分が含まれていることで、ラジカルの発生を押さえ、塗料の劣化を防ぐ効果が期待できます。
シリコン塗料やフッ素塗料との違い
ラジカル塗料は、外壁塗装に使用されるシリコン塗料やフッ素塗料と組み合わせて使えます。従来の酸化チタンの代わりにラジカル塗料を用いることで、シリコン塗料やフッ素塗料に耐久性をプラスできることがポイントです。
シリコン塗料に比べると耐久性は高いですが、その分費用も高い傾向にあります。ただしフッ素塗料より安価なため、ラジカル塗料は耐久性とコストパフォーマンスを兼ね備えた塗料だと言えます。
ラジカル塗料のメリット

ラジカル塗料に期待できる、以下のメリットについて解説します。
- チョーキング現象に効果がある
- 安価で耐久性が高い
- 防汚効果がある
- 作業性が高い
チョーキング現象に効果がある
ラジカル塗料はラジカルの発生を抑えるため、チョーキング現象(外壁に白い粉がついてしまう現象)を抑えられます。
チョーキングが起きると美観が損なわれるほか、雨水が浸透しやすくなるので汚れやカビがひどくなってしまう可能性があります。ラジカル塗料はチョーキングを防ぐのに効果があるため、外壁の劣化を防ぎやすくなるという点がメリットです。
安価で耐久性が高い
ラジカル塗料は、耐久性と価格のバランスが良い塗料だと言えます。
ラジカル塗料、シリコン塗料、フッ素塗料の耐久年数と価格の相場は以下の通りです。
塗料の種類 | 耐用年数 | 1㎡あたりの価格 |
---|---|---|
ラジカル塗 | 7年〜15年 | 2,300円〜3,500円/㎡ |
シリコン塗 | 7年〜10年 | 2,000円〜3,000円/㎡ |
フッ素塗料 | 15年〜20年 | 3,000円〜5,000円/㎡ |
上記の通り、シリコン塗料よりは価格相場が高いものの、フッ素塗料よりは安価なため、コストパフォーマンスと耐久性のバランスが良い塗料と言えます。
防汚効果がある
ラジカル塗料は、光沢があるという特徴もあるため、汚れがつきにくいというメリットがあります。また、親水性もあるため、雨水による汚れやカビ、コケなどにも強いという点が魅力です。
チョーキングが起きにくいという以外にも、汚れに強く、ツヤが長持ちするというメリットがあります。
作業性が高い
ラジカル塗料は、伸びがいい、ムラができにくいなど作業性が高いという点もメリットです。ローラーでも塗りやすく、効率的に塗装できます。
また、サイディングやモルタル、木部、鋼板などさまざまな箇所や外壁に使用でき、幅広い材質の外壁に活用できます。
ラジカル塗料のデメリット

さまざまなメリットのあるラジカル塗料ですが、一方では以下のようなデメリットもあります。
- 知名度が低い
- 濃色には適していない
しっかりとデメリットも理解したうえで、外壁塗装の塗料を検討しましょう。
知名度が低い
ラジカル塗料はここ数年で登場した新しいタイプの塗料のため、知名度が低いと言うデメリットがあります。
扱っている業者も限られるため、ラジカル塗料を使いたくても断られてしまう可能性もあるという点に注意が必要です。
濃色には適していない
ラジカル塗料は、白系の塗料に使われる酸化チタンのなかでも、ラジカルを抑えられることが特徴の塗料です。
もともと濃色は、ラジカルの影響が少ないことから、ラジカル塗料を利用するメリットがありません。ラジカル塗料は、外壁を白やベージュ、クリーム色のような色にしたい場合におすすめの塗料です。
関連記事:外壁塗装で汚れが目立たない色4選!色選びで考慮すべきポイントと対策方法を解説
まとめ
ラジカル塗料を使用することで、チョーキング現象の原因となるラジカルを制御でき、外壁塗装の劣化を防ぎやすくなります。また、シリコン塗料より耐久性に優れ、フッ素塗装よりも安価という中間的なバランスの良さも魅力です。
ただし、やや知名度が低い塗料のため、依頼したい業者がラジカル塗料を取り扱っていない可能性もあります。ラジカル塗料を使用できる場合は選択肢の一つとして検討してみてはいかがでしょうか。
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